介護にまつわる基礎知識~介護保険、成年後見、福祉サービス~
エンディングノート ~想いをカタチに~
最期まで自分らしく生きるために
最期まで自分らしく生きるために、将来の自分のこうありたいという想いをカタチにした「エンディングノート」を作成しておくとよいでしょう。人生の終末をどうするかでなく、これからの未来をイキイキ生きるためにどうしたいのかの想いを込めて書くノートです。
年齢は関係ありません。書きたいと思った今から始めてみましょう。
「想いをカタチに」という言葉には、①自分と向き合い心を整理、②伝える努力、③想いを託された人が行動できるお金の準備も大切、という3つの気持ちを込めています。
自分が伝えたい想いばかりでなく、自分の意思を託す人に「伝えておかねばならないこと」も忘れずに残しましょう。
介護が必要になったら、どこでどんな介護を受けたいのか家族に残しておきましょう。
判断能力が不十分になったら、延命治療が必要になったら・・・などについても、記録しておくとよいでしょう。
誰がメインで介護を担当するのか、誰がどこまで協力できるのか、介護費用の負担の仕方など家族で話し合うきっかけになればベストです。介護用に使える本人の通帳の口座番号や所在などの記載も必要です。ノートの存在は必ず家族など託したい人に伝えておきましょう。
ノートの書き方は自由、書きたいところから書きましょう。また、思い出の写真を貼ったり、気になる新聞や雑誌の記事を貼ったり、あなたらしいものに仕上げましょう。
ノート例
内容・書き方は想いのまま自由に
- 介護の費用負担の考え方
- 介護費用の準備金・介護を受けるときの基本的スタンス ・・・
エンディングノートを書いたから全て想いどおりにいくとは限りません。しかし、介護する人が判断に迷ったときの判断の参考や、本人を介護するときの話題を提供してくれます。介護の始まりが親子の絆の破綻の始まりにならないよう、将来の自分の介護をイメージして自分と向き合うことからスタートです。介護が必要になったときや成年後見制度の利用時などに必ず役に立つことと思います。