金融商品なんでも百科
(平成30年4月)
投資信託
追加型株式投信
概要
特徴
いつでもその時の時価(基準価額)で購入し、また売却することができます。経済や金利、あるいは株式市場の動きなどをとらえた、タイムリーな資産運用が可能となります。
種類
追加型株式投信にはさまざまな種類がありますが、代表的なものをいくつか具体的に紹介しましょう。
インデックスファンド
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX(トピックス))などのインデックス(指標)に連動して株式市場全体の動きをとらえる運用成果をめざします。運用管理費用(信託報酬)はアクティブファンドと比べて低めです。
アクティブファンド
ファンドマネージャーが銘柄を選択し、インデックスを上回る運用成果をめざします。銘柄選択のための調査コストなどがあり、運用管理費用(信託報酬)はインデックスファンドより高めです。
ライフサイクルファンド
若い世代はリスクがとれるのでリターンの見込める株式の割合を高くし、リスクをとりにくくなる中高年になるにしたがって比較的リスクの小さい債券の割合を高くしていく仕組みのファンドです。
期間
無期限または5年~10年などの長期。
購入単位
各ファンドにより異なります。申込価額は、通常、申込日(ファンドによっては翌営業日)の基準価額に手数料と手数料に対する消費税相当額を加えた額になります。
換金
換金は基本的にいつでもできますが、一部にはクローズド期間が設けられているものもあります。換金代金の受取りは通常、申込日から4営業日目(ファンドによっては5営業日目)以降となります。
申込み
購入や換金の申込みについては、受付時間を過ぎると翌営業日扱いとなりますので注意が必要です。
ほかにも個別の業種の動きをとらえるもの、決められたファンドの中で自由に乗換えができるものまで実に多彩です。
毎月分配型商品の留意点
追加型株式投信のうち「毎月分配型」と呼ばれるタイプの商品は、毎月決算を行い、その都度収益分配金を支払うという分配方針のものをいいます。投資信託は支払われた分配金の金額だけ基準価額が低下しますので、分配金の額とともに基準価額の動きも適宜確認するようにしましょう。
また、投資信託は購入者ごとに購入時の基準価額(個別元本といいます。)が異なるため、購入者によっては決算時の基準価額が自分の個別元本よりも低いときに収益分配金が支払われることもあります。このときの分配金(一部または全部)はその購入者にとって、収益の分配(普通分配金)ではなく、元本の一部払戻しに相当すること(元本払戻金(特別分配金))となります。元本払戻金(特別分配金)が支払われると、その分個別元本が低下します。元本払戻金(特別分配金)の支払いが続くと、その都度個別元本は低下していくことになりますので、この点も確認するようにしましょう。