金融商品なんでも百科
(平成30年4月)
投資信託
運用成績を調べるには
投資信託の運用成果(運用成績)は、いろいろな方法で調べることができます。
基準価額
投資信託に組入れた株式や公社債などをその日の時価で評価し、信託報酬などの費用を差し引くなどして算出するもので、その投資信託についてのその日の1口当たりの資産価値を表します。その投資信託を購入するときや換金するときの値段の基準となります。
期中騰落率
基準価額が一定期間のうちにどの位値上がりしたか、あるいは値下がりしたかを率で示したものです。
利回り
投資信託の運用成績は、その時々の運用状況によって変動しますので、預金や債券のようにあらかじめ確定値を示すことができません。MRF等の一部の公社債投資信託だけは、過去1週間等の運用実績をもとに、参考の利回りを表示しています。
インターネットで確認する方法
投資信託協会のホームページで、投資信託の基準価額、利回りや分配金の推移などが検索できます。また、投資信託会社のホームページでも、同様のものが閲覧できるようになっています。
投資信託協会 https://www.toushin.or.jp/
新聞で確認する方法
主な投資信託の基準価額は、各新聞の朝刊などに掲載されています。
新聞に掲載された基準価額
(出所:日本経済新聞)
(注)新聞などでは「基準価額」に代えて「基準価格」と表記されている場合もあります(値段は同じです)。
投資信託の評価会社
投資信託の運用成績などを比較する際の参考になるものとして、投資信託の評価会社が発表するレーティング(評価)やランキング(順位)などがあります。これは、各評価会社が投資信託協会の発表する基礎データに基づき、個々の投資信託のパフォーマンス(運用実績)に対する評価を行っているものです。
これらレーティングやランキングの情報は、評価会社が発行する書籍やインターネットのホームページなどで見ることができます。
ただし、これらはあくまでも過去の実績を中心に評価したものであり、これから先の運用成績や得られる利益を保証するものではないという点に注意が必要です。また、同じ投資信託でも評価会社によって分類が異なったり、評価が異なったりします。
これらの点に留意し、特定の投資信託について投資を検討する際には、利用する評価会社ごとにできるだけ継続的にチェックするほうがよいでしょう。
なお、投資信託協会のホームページには、各評価会社のホームページへのリンクコーナーがあります。
評価機関‐投資信託協会 https://www.toushin.or.jp/link/ratingagency/