子どもにどう教えればいい?家庭で行う金融教育の基本
(中学生以上の金融教育)
中学生以上の子どもには生活費の実態を理解してもらう
中学生以上になったら、実際に生活していくのにいくらお金がかかるのかといったことを理解するステップに入りましょう。場合によっては、家計の収支をざっくり話すのもよいかもしれません。
家計の費目に分けて、食費が7万円、住居費が10万円など、大体どのくらいお金がかかるのかを話し合ってみます。
入ってくるお金(収入)に限りがある以上、出ていくお金(支出)もそれに合わせる必要があることを、具体的な数字で理解してもらうのです。
親の仕事(収入源)や、世の中にはいろいろな職業があることを話すことは、社会や将来に目を向ける良い機会になります。
とくに高校生になったら、働いてお金を稼ぐこと、稼いだお金を生活や自分が手に入れたいもののために使うことを、より具体的にイメージできるようになるとよいでしょう。
このころには、アルバイトをして収入を得る子どもも出てくるでしょう。労働を通してお金の価値を再認識する機会になり、社会勉強にもなります。
ただし学生の間は学業が優先なので、時間の使い方については家庭内であらかじめよく話をしましょう。
大学進学を考えている家庭では、「奨学金」についても調べてみましょう。
奨学金は子ども自身の借金になるため、返済の見通しも含め、子どもとよく話し合うことが大事ですが、高校時代の成績などにより、無利子もしくは返済不要の奨学金を利用できる可能性もあります。
家庭での金融教育は、子どもの人生に大きな影響を与えます。計画的にお金を準備することで、夢や目標を実現できるということが学べます。
また、お金の大切さを知ることで、自分が経済的に自立すること、充実した暮らしを送ることのイメージも湧きやすくなるでしょう。
それが、その後の職業選択やキャリア形成にもつながっていきます。お金の実体が見えにくくなっている時代だからこそ、早くから子どもへの金融教育を進めていくことが大切です。
子ども向けのお金のコンテンツを活用しましょう!
知るぽるとには、子ども向けコンテンツも多数用意されています。
家庭で子どもに教える際にぜひ活用してみてください。
キッズページ
園児や小学生向けのページ。人気動画「ホシガリ姫の冒険」や楽しみながら学べる「おかねのね」「こどもクイズ」などが掲載されています。
作文・小論文コンクール
中学生を対象とした「おかねの作文コンクール」、高校生を対象とした「高校生小論文コンクール」の入賞作品が紹介されています。
ご家庭でも役立つ金融教育のヒントが見つかります。
動画講座「マネビタ」・「18歳までに学ぶ 契約の知恵」
高校生くらいになったら、これらの教材を子どもに紹介して、成人になる前に自分で見る・読むように勧めるとよいでしょう。
短時間で基本的な知識を学ぶことができます。
「学校における金融教育の年齢層別目標」
家庭で子どもにお金の教育をする前提として、学校ではどのようなことが教えられているか、保護者として知っておくのはいかがでしょうか。