平成25年度 春期研修会
4.実践交流・研究協議、発表
研修会参加者が、4名ずつのグループとなり、自らの実践内容や本日の講義を踏まえて指導方法や内容等について意見交換した後、グループごとに発表しました。
発表では、奨学金の話に対する生徒の反応がよいことに鑑み、消費生活分野の冒頭で奨学金を取り上げ、大学生活や住宅ローンの話につなげるとか、学年の最初に『これであなたもひとり立ち』を一人一冊持たせ、授業が進むにつれて関連するワークに記入させて提出させる、といった取り組みが紹介されました。また、時間の制約が厳しい中で、生徒の実態を踏まえてメリハリをつけた授業を行う必要がある、悪質商法などでは手口の変化が激しいため、教員が新しい情報を敏感にキャッチしていかなければならない、といった意見が聞かれました。
発表を踏まえて、上村先生は、金融教育や消費者教育への関心や食品ロスへの問題意識が強まり、学校における家庭科教育に対する期待が高まっている中で、本日紹介された『これであなたもひとり立ち』の活用を広げていくことが、そのような外部の期待に応え、家庭科教育の意義をアピールすることにもつながるのではないか、とコメントされました。