金融商品なんでも百科
(平成30年4月)
公社債
普通社債
特徴
社債は、事業会社が発行する債券です。機関投資家(法人)への販売が中心ですが、最近では、個人も普通社債を購入しやすいように、購入価格を10万円~100万円などに小口化して販売するもの(個人向け社債)が登場しています。
利回り
利率は発行の都度決められ、利払いは年2回行われるのが一般的です。利回りは、発行体の信用度や発行時点の金利情勢などによって異なりますが、通常、国債、地方債よりも高くなっています。
期間
償還までの期間は、2年~30年などいろいろな種類があります。個人向けに発行される社債は、3年、5年と短いものが主流になってきています。
購入
証券会社で購入できます。ただし、常に同じ銘柄や同一の条件の普通社債が購入できるわけではない点に注意してください。証券会社は、そのときどきに引受けた銘柄の普通社債を分割して個人に販売しているため、銘柄によっては売切れる場合もあります。普通社債を購入したいときは、その時点でどんな銘柄があるか、そして、その条件はどうかを確認する必要があります。
<留意事項>
信用リスク
社債の利回りは、信用度が高いほど低く、信用度が低いほど高くなるのが普通です。したがって債券の購入者は、発行企業の信用度に注意を払うことが大切です。
企業の信用度を判断する目安の1つとして、格付けが参考になります。社債の発行目論見書には、発行企業が格付けを取得した場合に、格付けに関する情報を記載することが義務づけられています。また、発行企業の格付けは、格付会社のホームページで確認できます。
中途換金
個人向けの社債を満期前に換金しようとする場合には、購入先の証券会社が買取るのが一般的です。買取価格は、その証券会社が大口投資家との売買実績などを参考に決めているようです。なお、手数料は買取価格に含まれます。