金融教育プログラム-社会の中で生きる力を育む授業とは-
(2023年10月改訂版)
2.金融教育の目標と方法
(2)各学校段階に応じた金融教育の目標
上で述べた金融教育の目標は、当然児童生徒の発達の段階に応じて高度化・複雑化していく。児童生徒の発達の段階ごとの受容力を想定して、小学校低学年、小学校中学年、小学校高学年、中学生、高校生別に分けて目標を詳細に例示したものが図表4である。
この表は、教師の方々の提案等を参考にして作成したものであり、必ずしも学習指導要領において各教科等、各学年に示されている内容と整合的でない点があるかもしれないが、学校において金融教育に取り組む際の手掛りとして活用して頂ければ有難い。
この表を見ると、金融教育として目指すべき目標が相当多いと思われるかもしれないが、多くは各教科等の学習で既に取り組まれているものである。その意味で、金融教育を進める上では、各教科等での学習においてお金や自分の生活に関連した内容を取り込むことによって、金融教育の要素のある学習とし、それを総合的な学習(探究)の時間に文字通り総合化するかたちで取り組まれることが期待される。