江戸時代に学ぶ お金と暮らし
江戸時代の人々は、現代の私たちが思っているよりも、お金に関する優れた知恵や能力を持っていました。
筆者は日本経済史という学問を専攻しており、とくに江戸時代の大坂の米市場や金融市場のことを研究しています。
ふだんは大名や豪商と呼ばれるような大商人の活動を分析することが多いのですが、この連載では、できる限り庶民の目線から、江戸時代の人々のお金との向き合い方について考えていきたいと思います。
目次
- 執筆/高槻泰郎 (たかつき・やすお)
-
神戸大学経済経営研究所・准教授
1979年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業、大阪大学大学院博士前期課程修了、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(東京大学より博士号(経済学)を取得)。専門は日本経済史。NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の時代考証を担当するなど幅広く活動。著書に『近世米市場の形成と展開 幕府司法と堂島米会所の発展』(名古屋大学出版会)、『大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済』(講談社)がある。
本コンテンツは、金融広報中央委員会発行の広報誌「くらし塾 きんゆう塾」2021年夏号~2022年春号(Vol.57~Vol.60)から転載しています。
広報誌「くらし塾 きんゆう塾」目次