Let'sチョイ読み!お金の知恵の活かし方
お金を運用するにもローンを組むにも金利は重要です!
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そもそも金利ってどんなもの?
「〇〇預金キャンペーン 金利 年0.2%」「〇〇ローン 金利 年5%」、こんな表示を見かけたことがありませんか?この「金利 年0.2%」「金利 年5%」とは何を意味しているのでしょう。
金利とは、お金の貸し借りの際に生じる「利息(利子)の元本に対する割合(利率)」のことです。銀行にお金を預けておくと利息がつきます。その利息がつく割合が金利0.1%、金利0.2%のように表示されます。例えば、銀行に100万円を預金して1年後に2,000円の利息がついたとします。この場合の金利は0.2%(2,000円÷100万円=0.002)となります。
反対に、お金を借りると利息を払う必要があります。このため、ローンを組んだ場合には、借りた元本に利息を上乗せして返済しなければなりません。金利5%であれば、借りたお金に対して5%分の利息を支払うことになるわけです。当然、金利が高ければ高いほど、多くの利息を支払うことになります。
このように金利は、お金を運用する(預ける)とき、借りる(ローンを組む)ときなど、みなさんの生活において重要な意味を持っているのです。
利息のつき方には単利と複利がある
ところで、銀行にお金を預けておくと利息がつくという例を紹介しましたが、その利息はどのように計算するのでしょうか。
利息のつき方、計算方法には単利と複利の2つがあります。例えば、同じスーパー定期預金にも、「単利型」と「複利型」という商品があります。
単利型
まず、単利とは、最初に預けた元本をベースに利息を計算する方法です。具体的な例で実際に計算してみましょう。100万円を年利※2%(単利)で3年間預けた場合、毎年の利息は100万円×2%=2万円、3年間合計で6万円となり、満期時の元利合計金額は106万円になります。計算式で表すと次のとおりです。
※年利とは1年を単位として定められた利率のことをいいます。
複利型
これに対して、複利とは、ある期間ごとに支払われた利息を元本に加算して、それを次の期の新しい元本として利息を計算する方法です。
具体的な例(100万円を年利2%(複利)で3年間預けた場合)で見てみましょう。
単利の例と比較するとわかるように、複利は利息にもまた利息がつくことになるので、単利に比べると利息の増え方が大きくなります。
ちなみに、複利(1年複利)の場合の元利合計は、次の計算式で求めることができます。
なお、借入(ローン)の場合も、上記と同じように計算することができます。この場合、元利合計は返済総額のことになります。
簡単便利な72の法則
複利による利息の増え方を、大まかにつかむことができるのが「72の法則」です。計算式は以下のとおりで、とても簡単に計算することができます。
72 ÷ 金利 ≒ お金が2倍になる年数
72 ÷ 年数 ≒ お金が2倍になる金利
例えば、元本100万円を年利0.2%で運用した場合、何年で倍の200万円になるかは、72÷0.2=約360年と求めることができます。「えっ360年もかかるの…」と驚いた人がいるかもしれませんが、仮に年利4%で運用することができれば、72÷4=約18年で倍にすることができます。また、年利18%でお金を借りたとすると、72÷18=約4年で借金は2倍になってしまうことがわかります。改めて金利の重要性がわかったのではないでしょうか。