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Let'sチョイ読み!お金の知恵の活かし方

お金を増やすなら、リスクを取りにいく?

初心者・一般向け

  • 資産形成

タグ(キーワード)

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  • 安定運用
  • 積極運用

何のためにお金を運用するの?

何となく、お金を運用してみようかな、と考えている方は少なくないはず。ただ、実際にお金の運用を始める前には「何のためにお金を運用するのか」を考えておく必要があります。例えば、働いて得るお金だけで、将来お金が不足しそうな場合は、運用によって、お金を「増やす」ことも大事なテーマとなります。その際、肝に銘じておくことは、投資については、「リスクを取れる範囲内で行う」ということです。

なお、資産形成については、「中長期的にみたリスクテイクを極小化する」手法としての「分散・長期・積立」方式による定額積立法(いわゆる「ドルコスト平均法」)もありますが、この詳細について関心のある方は、下記をご覧ください。

積立は本当に有効?積立投資を効果的に実現するためのポイント (PDF 2,263KB)
(広報誌『くらし塾 きんゆう塾』vol.47 2019年冬号 「教えて!知るぽると」)

自分のリスク許容度、把握してますか?

あなたは自分の「リスク許容度」を把握していますか。「えっ、リスク許容度って…何?」という人も多いのではないでしょうか。

お金の運用にはリスクがつきものです。リスクとリターンは表裏一体の関係にあります。ですから、リターンが高いほどリスクも高まります。ここでいうリスクとは、リターン(運用の結果、得られる利益や損失のこと)の不確実性の大きさのことです。リターンがマイナスに振れてしまった場合(つまり、損失が出た場合)、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができる(許容できる)か、その度合いのことを「リスク許容度」といいます。言い換えれば、リスクをどれくらい受け入れられるかを示す限界値のことです。

この「リスク許容度」は人によって異なり、具体的には「投資した元本がどれくらいマイナスになっても生活に影響がないか」、「どれくらいまでなら投資した元本がマイナスとなっても気持ち的に耐えられるか」といった限度を示すものです。

リスク許容度は自分の資産や性格などの余裕度

それでは、自身の「リスク許容度」について考えていきましょう。

まず、年齢(時間)です。「えっ、年齢が関係あるの?」と思った人もいるかもしれませんが、若い人、長い時間をかけて運用できる人ほど、たとえ損失が出ても、資金が必要な時期までに損失をカバーできる時間があります。ですから、この意味においては、「リスク許容度」は高いと考えられます。

次に、家族構成ライフイベントです。家族が多い、また予定しているライフイベントが多いと支出が多くなり、運用に回せるお金が少なくなるので、「リスク許容度」は低いと考えられます。

そのほか、持っている資産が大きい、年収が多い人ほど、運用に回せるお金が多くなるので、「リスク許容度」は高いと言えるでしょう。また、投資経験が豊富な人のほうが「リスク許容度」は高くなる傾向にあります。

そして、大事なのがその人の性格です。冒険派(リスクテイク志向)か、慎重派(安定志向)かという問題です。他の要素で「リスク許容度」が高い傾向にあっても、資産が目減りすることに抵抗がある場合などは、「リスク許容度」は低い傾向になります。

このように、「リスク許容度」は自分の資産や性格(気持ち)などの余裕度ともいえるのです。

「リスク許容度」に応じた運用を心がけよう!

運用する金融商品を選択する際には、自分の「リスク許容度」と投資対象のリスクを踏まえたうえで判断することが重要となります。

「リスク許容度」が高い場合には、ある程度リスクを取って積極的な運用(株式などで運用)を検討することもできますが、「リスク許容度」が低い場合には、リスクを抑えた安定的な運用(預貯金や安全性の高い投資信託などで運用)を行うのが基本です。

リスク許容度に応じた運用のイメージ図

「リスク許容度」を超えてハイリスク・ハイリターンの投資を行えば、投資対象の価格の動向が常に気になって仕事が手につかなくなったり、また大きな損失を被った場合には将来の生活に多大な支障を及ぼすことになったりします。また、一般に、ハイリスク・ハイリターンと言われますが、高いリスクを取れば必ず高いリターンを得られるわけではありません。

あくまで、自分の「リスク許容度」に応じた運用を心がけることが大切です。

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