金融商品なんでも百科
(平成30年4月)
ローン (住宅ローン以外)
消費者金融会社からの借入れ
概要
特徴
消費者金融会社からの借入れは、「キャッシング」と呼ばれたりすることがあります。消費者金融会社からの借入れは、使途に制限がなく、無担保・無保証で行われます。銀行など他の金融機関からの借入れと比べると、審査内容がいくらか簡素化されていることや無人契約機を利用して店頭に行かなくても借入れができること、概して金利が高いこと、などが特徴です。
消費者金融会社
消費者金融会社は貸金業法に基づき、内閣総理大臣または都道府県知事に登録して業務を行っています。また、平成22年6月18日から完全施行された改正貸金業法により、出資法の上限金利が29.2%から20%に引き下げられました。このため、従来あった利息制限法の上限金利(10万円未満上限年率20%)は超えるが、出資法の上限金利(当時年率29.2%)以内の「みなし弁済」制度(いわゆるグレーゾーン金利)の規定が撤廃されました。
また、過剰貸付を抑制する観点から、消費者金融会社に対して、総量規制(住宅ローン等を除き、総借入残高が年収の3分の1を超える個人顧客に対する貸付を原則禁止)と返済能力調査義務((1)指定信用情報機関の信用情報を使用しなければならない、(2)自社からの借入残高が50万円超となる貸付、または、総借入残高が100万円超となる貸付の場合には、年収等の資料を取得しなければならない等)が課せられました。
借入条件
借入条件の一例を挙げると、次のようになっています。
- 金利…年率18%
- 担保・保証人…無担保、無保証
- 借入限度…10~50万円
- 返済方法…返済期間は最長4年~5年、元利均等方式または元金均等方式の毎月返済
- 審査資料…健康保険証または運転免許証など
メリットとデメリット
ほかの消費者ローンと比べると、契約に要する時間が短く、すぐに資金を借りられるというメリットがありますが、金利は高く、借入限度が少ないというデメリットがあります。
したがって、利用者が節度なく利用した場合には返済が苦しくなりますので、利用時には計画性をもって借りることが大切です。
自動契約機
現在ではインターネットなどによるホームページを通じた契約に重点が置かれていますが、まだ繁華街などを中心に、自動契約機を数多くみかけます。この自動契約機を使えば、消費者金融会社の職員やほかの利用者に会わないで、比較的短時間で借入れをすることができます。自動契約機は、借入れにあたって、利用者の年収や借入状況などを審査し、それにパスすればカードを発券する機械です。自動契約機自体は、直接お金を引出す機械ではありません。現金の引出しは発券されたカードを使ってATMに入れて行います。銀行借入の場合は、窓口で審査を受けますが、自動契約機では、無人のコーナーのモニター画面を通じて年収、住所、借入経験や本人確認に関する質問事項に答えるかたちで同様の審査が行われます。