Let'sチョイ読み!お金の知恵の活かし方
家計管理の基本の「キ」は天引き貯蓄
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貯蓄がないとどうなる?
「お金が全然貯まらない…」、「でも貯蓄なんかなくたって、何とかなるさ…」などと嘆いているあなた。誰もが貯蓄はたくさんあったほうがいいと思うものですが、あなたの周りにも、同じようにつぶやいている人がいることでしょう。
今の時代、ライフスタイルはさまざまです。結婚をして、子どもを授かりたいと考える人もいれば、マイカーがほしいし、海外旅行にも行きたい、そしていつかはマイホームの購入だってと期待に胸を膨らませている人もいることでしょう。つまり、みなさんの未来にはいろいろな夢や希望・出来事(=ライフイベント)が待ち構えているのです。
これはほんの一例ですが、人生にはたくさんのライフイベントがあり、それぞれに必ずといっていいほどお金がかかります。貯蓄がなければ、ライフイベントを実現できませんし、将来的に困ることにもなるでしょう。ですから、今からライフイベントに向けて、計画的にお金を貯めていかなければならないのです。
お金を貯める習慣を身につけよう
では、貯蓄をするために何から始めればよいのでしょう。ありきたりのようですが、それはお金を貯める習慣を身につけることです。まずは、これまでのように入ってくるお金をすべて使ってしまうのではなく、家計の収入と支出を管理するのです。これを家計管理といいますが、家計管理の基本は、「入ってくるお金(収入)>出ていくお金(支出)」を維持することです。つまり、収入から支出を差し引いた収支が黒字であること。そして、「その黒字額を貯蓄する」ことなのです。このような貯蓄の習慣を身につければ、お金を貯めていくことができるようになるでしょう。
「それって、当たり前のことじゃない…」という声が聞こえてきそうですが、実はその当たり前こそ難しいもの。だからこそ、この貯蓄習慣が身につかず、あるいは長続きせず、お金を貯められないことが多いのです。お金が残ったら貯蓄しようと思っていても、お金があるとどうしても使ってしまって、貯める分が残らなくなってしまうからです。思い当たる人もいるのではないでしょうか?
天引き生活で貯蓄しよう!
そこで、貯蓄に対する発想を転換してみましょう。給料が入ったら、最初に一定の金額を差し引いて、貯蓄してしまうのです。そして、残りのお金の範囲内で家計をやりくりします。つまり、「収入-貯蓄=残額→支出する」ことです。この貯蓄の方法が「天引き貯蓄」といわれるものです。
具体的にどうすればいいかというと、元本保証型であれば、会社員の場合、まずは勤務先の会社に「天引き貯蓄」の仕組みがないかを確認しましょう。例えば、会社に財形貯蓄制度があれば、これを利用するのがおすすめです。財形貯蓄制度とは、会社と提携している金融機関に、給料やボーナスから天引きで一定額を積み立てていく制度です。これなら毎月自然にお金が貯まっていきます。
また、会社にこうした制度がない場合でも心配いりません。金融機関には、「通常使っている預貯金口座」から、毎月決まった日に一定額を自動的に差し引いて、「別の預貯金口座」に入れて積み立てていくシステムがあります。具体的には(自動)積立定期預金(貯金)などの預貯金です。
このように通常使っている口座とは別の口座に貯蓄することで、月の収支が赤字だからといって貯蓄を取り崩してしまうことを防ぐ働きが期待できます。また、残ったお金の中でやりくりしていく習慣も身についていくでしょう。
例えば、毎月2万円、ボーナス時に8万円ずつ貯蓄していくとしましょう。1年経つと、月2万円×12か月+8万円×ボーナス2回分=40万円に。5年間ではなんと200万円に。このように具体的な金額で考えると、さらに意欲がわくでしょう。
まずは、無理のない金額から天引き生活を始めてみましょう。これで貯蓄ゼロ生活ともおさらばです。
なお、長期的な資産形成にあたっては、「つみたてNISA」、「iDeCo」といった制度もありますが、これらについては、改めてご紹介することにします。