金融用語解説
金融持ち株会社とは
自らは実質的な事業活動を行わず、銀行、証券会社、保険会社などの金融機関の株主となってグループ内の各社を子会社として支配・管理する中核企業のこと。
持ち株会社とは、他の会社の所有・支配を目的とする会社のことで、日本では独占禁止法によって禁止されていた。
しかし、近年の日本版金融ビッグバンの進展にともなって、1997年に独占禁止法が改正されて持ち株会社が解禁となった。さらに金融持ち株会社関係2法も制定され、金融持ち株会社の設立が可能になり、銀行、証券、信託、保険などの異なった種類の金融業の相互乗り入れと、金融の再編成が急加速した。しかし、金融持ち株会社による産業支配に陥らないように、その設立については独占禁止法によって一定の制限が規定されている。
この情報は、2015年(平成27年)10月時点の情報です。