金融用語解説
アドオン方式(add-on)とは
利息(クレジットの場合は手数料)の表示方法の一つ。
当初の元本に対して「上に乗せる」(add-on)形で利息を計算する。 お金を借りたり、クレジットで商品を購入し、分割払いで毎月一定額を返済する場合などに使用されることがある。たとえば、「2万円を借り、毎月一定額を返済する」場合、「アドオン利率(金利)20%」で「10回払い」であれば、利息は4,000円(20,000×0.2)、毎回の返済額は2,400円(24,000÷10)となる。これを年利にするとアドオン年利は24%(20×12/10)となる。しかしこの方式では、毎月の返済で元金が減っているのに、元金が減らないものとして計算している。元金が返済によって減少していくと利息の計算は複雑になるが、この例の場合は実質年利41.52%で、アドオン方式に比べかなり高くなる。アドオン方式は計算は簡単である(注)が、消費者に実際(実質)の金利より低いとの誤解を与えるため、割賦販売法ではアドオン金利の表示を禁止し、実質年利のみの表示を義務づけている。金融商品の金利を検討する場合には、実質年利に注目すべきである。
(注)上記の例で「12回払い」であれば返済額は毎回2,000円(24,000÷12)、「15回払い」であれば毎回1,600円(24,000÷15)と簡単に計算できる。
この情報は、2015年(平成27年)10月時点の情報です。