金融教育の現場レポート
このコーナーでは、「金融教育」の授業についてご紹介します。
「金融教育」とは、社会の中で活きる力を育むことを目的とした授業のことです。
教育現場での先生の奮闘ぶりや、授業に真剣に取り組む生徒の様子を活き活きとレポート。
金融教育の授業は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学で行われ、教科も数学や社会など多岐にわたります。また、実践型金融教育の取り組みも行われています。
目次
- 幼稚園
- 小学校
- ~ 調べてみたい!作ってみたい!試してみたい! ~ 子どもたちの「やってみたい!」を探求していくお金の課題解決型学習
- ~離島のコミュニティ経済を生かした金融教育~ 小学1年生が生活科を中心に「生産と消費」の学びを実践
- 児童たちによる起業体験。高い自主性と仲間を思いやる心を養う
- 保険という題材を通して、自分なりの価値観を形成。よりよく考え、判断し、行動する子の育成
- 『プリペイドカードについて考えよう』~現代社会に適切に対応し、たくましく生きる児童の育成~
- じょうずに使おう物やお金~めざせ、買物名人~
- 『レシート』で学べる金融教育
- 「お金の役割」を考える金融教育の実践
- 「需要と供給って何?」~子どものやる気を喚起する金融教育の単元開発~
- マネー・コンピテンシー(お金に関する総合力)を育む単元開発
- 「総合的な学習」のなかの金融教育~「他人事」ではなく「自分事」として取り組むことで育つ「生きる力」~
- 小学生からの金融教育への挑戦 ― 年間カリキュラムに組み込む実践法 ―
- 小学生が米作り会社を設立 ― 労働とその対価を得るしくみを体験して金銭感覚を培う金融教育 ―
- 子どもたちの個性が生きる金融教育 ― ワカメ養殖、椎茸栽培などの地域の特産物をリンケージしながら ―
- 中学校
- ~起業体験学習に向けて~ 社会科を軸とした教科等横断カリキュラムで未来を切り開く力を育成
- ~中国ベンチャー企業から学ぶ起業家精神~ グローバル人材の育成につながる起業家教育を実践
- 生活に必要な金銭の流れを理解し、消費行動を見直そう
- 『瀬戸内海に浮かぶ島・豊島のキャリア教育』~職場見学と職場体験、20年後の自分につながる実践~
- 『環境に配慮したセンスある消費者をめざそう』~自転車を題材とした授業実践~
- 『中学校から会社をつくろう』~日本を背負い、世界と向き合う人材を育てる金融教育~
- 特別支援学級で「生きたお金」の金融教育を
- 地理的・歴史的分野に「溶け込ませた」金融教育の実践
- キャリア教育で金融教育~学校で社会で生きる力を養おう~
- 校外に出て、社会の仕組みを学ぶ ― 木工製品の製作・販売を体験する金融教育 ―
- 単利と複利の違いを知る学習 ― 「金利」を身近に意識させる数学科の取り組み ―
- 賢い消費者になろうロールプレイング ― いろいろな販売方法を知り、適切な選択、購入の態度を身に付ける ―
- 家計のシミュレーションゲームと模擬商談
- 高等学校(養護学校高等部を含む)
- ~商業科と連携した英語科による金融教育~ 日本と諸外国の医療保険制度を比較して社会の仕組みを学ぶ
- ~特別支援学校高等部の金融教育~ 知的障がい者の生きる力につながる「お金の使い方と社会の仕組み」を家庭科で学ぶ
- ~地域貢献活動「キッズビジネスタウン®」~ 行政・企業等と連携した体験型活動で商業教育におけるキャリア教育を学ぶ
- ~SDGsを踏まえた消費者教育~ 身近な衣服である「制服」を通して消費経済や環境問題を実践的に学び、自立した消費者としての力を養う
- 「高齢者を支える仕組み」の学びが社会と関わる力・人生を設計する力を育む
- 特別支援学校が取り組む生徒の「QOL向上」をめざした金融教育&継続教育とは?
- 社会人の家計管理を疑似体験。自立のための健全な金銭感覚と自主的に判断できる自信を養う
- リスクとリターンの関係を学ぶ。現実の経済の動きを題材に資産運用を疑似体験
- “人生すごろく”で自分の人生とリスク、それへの対策を考える
- 世界に通用する大きな器に 金融教育はまさにキャリア教育
- 『奨学金は返さないといけないの?』~奨学金の返還と滞納を学ぶアクティブ・ラーニング~
- 『商業科は金融教育の宝庫』~長期型インターンシップで生きる力を養う~
- 高校生の『ひとり立ち』を促す実践的な金融教育
- 高校生の発想・主導で学ぶ金融教育~『伝え・学ぶ』から『考え・行動する』金融教育へ~
- 高校生の描くライフプランと向き合う高校家庭科
- 活きた金融教育を目指して~地域と学ぶ経済の仕組み~
- 養護学校高等部における金融教育 ― 「仕事をすること・お金を稼ぐこと」 ―
- 近江商人の『三方よし』を学ぶ金融教育 ― 生徒自主開発商品「オリジナル鞄」 ―
- 高等学校・公民「現代社会」の金融教育 ― 経済ニュースからアプローチする「金融経済学習」 ―
- 金銭トラブルから身を守ろう ― 地域住民の方にも伝わった授業の成果 ―
- 大学
金融教育の現場レポート一覧
~ 調べてみたい!作ってみたい!試してみたい! ~ 子どもたちの「やってみたい!」を探求していくお金の課題解決型学習(PDF 3,704KB)
立命館小学校
正頭 英和 教諭
立命館小学校では、開校当時からICTを活用した教育活動に力を入れています。今回は、ICT科を担当する正頭先生が、6年生の有志12名の課外活動で実践した、お金の課題解決型学習をご紹介します。子どもたちの「調べてみたい!作ってみたい!試してみたい!」の3つの欲求に加え、「商売してみたい!」の声にもこたえる商売体験にも取り組んでいます。
~商業科と連携した英語科による金融教育~ 日本と諸外国の医療保険制度を比較して社会の仕組みを学ぶ(PDF 4,801KB)
新潟県立三条商業高等学校
市川 操 教諭
新潟県立三条商業高等学校では、商業科で学んだ知識を英語科で発展させる教科連携的な金融教育を実践しました。生徒たちが商業科で学んだ税金や社会保険の仕組みなどの知識を土台に、英語科で「日本と諸外国の医療保険制度の比較」をテーマとして2年生を対象に実践した授業をご紹介します。
~起業体験学習に向けて~ 社会科を軸とした教科等横断カリキュラムで未来を切り開く力を育成(PDF 3,968KB)
静岡市立安倍川中学校
加藤 優 教諭
「未来(あす)をきりひらく子」を教育目標にかかげている静岡市立安倍川中学校で行われた、社会科を軸とした教科等横断カリキュラムをご紹介します。家庭科では「消費生活と環境」で消費者教育を行い、国語科では金融広報中央委員会が実施する「おかねの作文」コンクール等に取り組み、カリキュラム全体の総括として、社会科公民的分野で、各教科での既習を生かした「起業体験学習」を実践しました。
~特別支援学校高等部の金融教育~ 知的障がい者の生きる力につながる「お金の使い方と社会の仕組み」を家庭科で学ぶ(PDF 4,793KB)
高知大学教育学部附属特別支援学校
安岡 知美 教諭
高知大学教育学部附属特別支援学校では、知的障がいを持つ生徒の卒業後を見据え、お金の使い方を中心としたカリキュラム・マネジメントに取り組んでいます。生徒の障がいは個々であり、各生徒の発達段階や学習状況等に合わせた教材を用意・作成する、オーダーメイド的な指導を行っています。
~中国ベンチャー企業から学ぶ起業家精神~ グローバル人材の育成につながる起業家教育を実践(PDF 1,066KB)
埼玉県春日市立武里中学校
小谷 勇人 教諭
武里中学校勤務の小谷勇人教諭は、中国の青島日本人学校中学部への赴任時に、中国経済や中国ベンチャー企業の経営戦略に着目。中国ベンチャー企業と日本の企業の経営戦略の違いなどを通して、起業家精神の育成をめざした実践授業をご紹介します。
~離島のコミュニティ経済を生かした金融教育~ 小学1年生が生活科を中心に「生産と消費」の学びを実践(PDF 1,024KB)
沖縄県竹富町立波照間小中学校
(2022年度より沖縄県那覇市立上間小学校に赴任)
山本 銀平 教諭
竹富町立波照間小中学校は、日本最南端の有人島、波照間島にあります。島内に中学校卒業後の進学先がないため、子どもたちは毎年3月に弱冠15歳で親元を離れていきます。このような島の子どもたちを取り巻く環境から、小学1年生に対して生活科を中心に「生産と消費」の体験学習を行った実践授業をご紹介します。
~地域貢献活動「キッズビジネスタウン®」~ 行政・企業等と連携した体験型活動で商業教育におけるキャリア教育を学ぶ(PDF 1,275KB)
鹿屋市立鹿屋女子高等学校
新留 崇夫 教諭
鹿屋市立鹿屋女子高校では、地域と連携したキャリア教育の体験型活動「キッズビジネスタウン®」の実践を行っています。「キッズビジネスタウン®」は、鹿屋女子高校と鹿屋市の行政や企業の連携を基盤に、2015年度より実践され、毎年約800人の地域住民が集まるほど、鹿屋市の大きな行事となっています(新型コロナ感染症の影響により、2020年度以降一時中止)。
~SDGsを踏まえた消費者教育~ 身近な衣服である「制服」を通して消費経済や環境問題を実践的に学び、自立した消費者としての力を養う(PDF 1,234KB)
三重県立松阪高等学校
岡 恵美子 教諭
三重県立松阪高校の家庭科では、「持続可能な社会の実現をめざして 自立した消費者になるために~SDGsを踏まえ、体験的・実践的に学ぶ消費者教育~」というテーマを掲げた授業を展開しています。生徒にとって身近な制服を題材に、環境保全や社会への配慮というエシカルな視点を学び、自分と社会の幸せな未来を築ける金融リテラシーを育成しています。
「高齢者を支える仕組み」の学びが社会と関わる力・人生を設計する力を育む(PDF 4,874KB)
山梨県立北杜高等学校
矢崎 香織 教諭
山梨県立北杜高校の家庭科では、「高齢者を支える仕組み」と題した金融教育の実践授業を行っています。年金制度、介護保険、介護サービスの学びを通し、生徒に高齢社会を支える地域社会の一員であることを自覚させ、そうした仕組みが自分たちの暮らしに果たす役割について考える力を育んでいます。
特別支援学校が取り組む生徒の「QOL向上」をめざした金融教育&継続教育とは?(PDF 3,262KB)
東京都立南大沢学園
堀内 省剛 校長
特別支援学校の南大沢学園は、職業教育に重点を置いた「就業技術科」のみを設置する都内唯一の学校です。生徒のQOL(生活の質)向上をめざし、卒業後に働くうえで必要とされる基本的な知識、技能、態度を学び、変化する社会で自立し、主体的に生きる力を養う教育を、さまざまな取り組みを通じて実践しています。
社会人の家計管理を疑似体験。自立のための健全な金銭感覚と自主的に判断できる自信を養う(PDF 3,401KB)
山梨県立上野原高等学校
大神田 寛子 教諭
全教科の教員が金融教育を研究して実践しました。家庭科では、2年生の選択科目「ライフデザイン」のなかで、「収支に見合った家計管理ができるようになろう」というテーマを設定しました。「ライフデザイン」では、お金にまつわる具体的な事柄を題材とした実践授業を順序立てて展開することで、生活に関するお金の知識を、より体験的に学ぶ工夫がされています。
児童たちによる起業体験。高い自主性と仲間を思いやる心を養う(PDF 5,567KB)
茨城県美浦村立木原小学校
長田 圭史 教諭
小学校6年生の「総合的な学習の時間」を使って行われている、起業体験活動「キッズ☆カンパニー」。児童たちが、架空の会社を起こして、事業計画から融資審査、商品販売、決算報告、そして納税に至るまでを、年間を通じて体験します。地元の商工会議所や保護者の協力も得ながら、一人ひとりが自分で考えて行動し、役割を果たしていき、児童たちの驚きの「成長と変化」が・・・。
リスクとリターンの関係を学ぶ。現実の経済の動きを題材に資産運用を疑似体験(PDF 2,141KB)
東京都立蒲田高等学校
東京都公民科・社会科教育研究会 事務局長
浅川 貴広 主任教諭
高校の公民科で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。この授業では、金融広報中央委員会が発行した「金融教育プログラム[全面改定版]」の「リスクとリターンを体験してみよう!」という指導案をベースにしながら、①設定を身近な日本経済史の出来事とすることで、より現実性を持たせる、②シミュレーションを行うごとに、生徒たちがリスクとリターンを考え直す機会を設ける、といった独自の工夫を加え、景気変動と金融の知識、そして、リスクとリターンの関係の体感を展開しています。
生活に必要な金銭の流れを理解し、消費行動を見直そう(PDF 5,916KB)
横浜国立大学教育学部 附属横浜中学校
池岡 有紀 教諭
中学生に金銭管理についてどのようにリアリティをもって考えさせるかをポイントに池岡先生が執筆に携わった、金融教育教材「生活に必要な金銭の流れを理解し、消費行動を見直そう」。教材を用いた先生の授業では、8枚のワークシートを用いて、生徒自身が手を動かすことで、『今の生活でどのようなことにお金が使われているのか』を考えることからスタートし、最終的には、『成人になったときにどのような消費者になっていたいか』を考えられるような様々な工夫がされています。
“人生すごろく”で自分の人生とリスク、それへの対策を考える(PDF 1,389KB)
千葉県立流山おおたかの森高等学校
仲田 郁子 教諭
家庭科の授業で「生活設計」を高校生に如何に教えようか。試行錯誤の末に生み出されたのが、「人生すごろく」を生徒一人一人に作らせることでした。人生すごろくの制作にあたって、仲田先生が生徒に指示することは、たったの三つ。①スタートは高校卒業とすること、②ゴールは80歳以上とすること、そして、③人生で起こり得るリスクとその対策を三つ含めることです。単に教科書の字面をなぞるのではなく、人生すごろくの制作をとおして、自分の人生に対する想像力を喚起し、教科書の内容を立体的な理解にまで深めることが企図されています。
世界に通用する大きな器に 金融教育はまさにキャリア教育(PDF 1,682KB)
東京都立西高等学校
篠田 健一郎 指導教諭
高校1年生の現代社会の時間で「需要供給曲線を使ってインフレとデフレの仕組みを理解する」という内容のワークショップ形式の授業が行われました。この授業を担当する篠田先生は、「金融教育プログラム」の指導計画例(183~190頁)の執筆者です。ワークシートに即して、インフレとデフレについての理解を深め、最後はインフレを創り出すための政策提言を考えます。グループ討議、発表、質問というプロセスのなかで、生徒に考える機会を多く持たせることに工夫を凝らした授業が展開されました。
保険という題材を通して、自分なりの価値観を形成。よりよく考え、判断し、行動する子の育成(PDF 1,215KB)
東京都東村山市立回田小学校
曽我部 多美 校長
亀山 里美 教諭
今回ご紹介するのは、保険について、子どもたちが商品企画を行う授業です。子どもたちは、前回の授業で、身近な自転車保険を例に、自分なら保険に入るかどうかを考えるとともに、保険の仕組みを学びました。保険がどういうものか具体的に知り考えたうえで、さらに主体的で対話的な授業に発展させたいと、今回の授業では、保険の企画を行い、話し合いながら完成するという方法が試みられました。
『瀬戸内海に浮かぶ島・豊島のキャリア教育』~職場見学と職場体験、20年後の自分につながる実践~(PDF 1,121KB)
香川県土庄町立豊島中学校
岡下 朋平 校長
坂下 美和 教諭
土庄町立豊島中学校は、人口900人弱の豊島で唯一の中学校。島には商業施設や娯楽施設が無く、島内にある事業所数も限られているといった環境の中、生徒たちは、実際の社会経験が不足するほか、多様な職業観を持ちにくい状況にあります。そこで、同校では、「社会と多くの接点を作り、多様な働き方と生き方に接するなかで、自らの進路について考える」ことを意図的に行う必要があるとの考えから、キャリア教育に取り組んでいます。
『奨学金は返さないといけないの?』~奨学金の返還と滞納を学ぶアクティブ・ラーニング~(PDF 1,038KB)
愛媛県立大洲高等学校
仙波 鉄也 教諭
「奨学金って、返さないといけないんですか・・・?」という生徒の質問がきっかけとなって考えられた「奨学金の返還と滞納」をテーマとする金融教育の実践をご紹介します。「教わっただけの知識は忘れやすいけれど、自分たちで気づいたもの、導き出したものはなかなか忘れない」、そうした考えのもと、授業ではアクティブ・ラーニングを取り入れて、奨学金について必要な知識を身につけるとともに、奨学金の滞納者が増えている背景を理解して、自分がそうした状況に陥らないためにはどうすれば良いのかを考えることとしました。授業を終えた生徒の感想には、「本当に奨学金を借りてまで行く学校なのか、改めて考えた」といったものが見られました。また、進路相談の内容もより具体的なものとなりました。
『環境に配慮したセンスある消費者をめざそう』~自転車を題材とした授業実践~(PDF 919KB)
元静岡県藤枝市立西益津中学校教諭
内藤 博美 氏
中学校の技術・家庭科の中で家庭分野における学習内容は4つに分かれますが、このうち「身近な消費生活と環境」に関する教育の実践をご紹介します。この授業は、「環境に配慮したセンスある消費者をめざそう」をテーマに、「自転車を自分の不注意から盗まれてしまったのでおこづかいで買わなければならない」との想定のもと、自転車の購入から廃棄までストーリー性のある展開となるよう工夫されています。また、9時間の授業にはシミュレーションやロールプレイング活動も取り入れられ、生徒たちは「消費者の権利と責任」という難しい課題にも真剣に向き合いました。
『プリペイドカードについて考えよう』~現代社会に適切に対応し、たくましく生きる児童の育成~(PDF 733KB)
東京都目黒区立駒場小学校
横尾 昌子 教諭
小学校の家庭科で取り組まれたプリペイドカードを題材とした金融教育の実践をご紹介します。高学年の児童の多くが、塾通いなどで交通系プリペイドカードを使用している中、児童が「プリペイドカード=お金」だと理解していないのではないかとの先生方の問題意識を背景に授業が組まれました。この中で、児童は、プリペイドカードについての知識を出し合い、長所・短所を整理したうえで、プリペイドカード使用にあたっての課題と解決策を纏め上げました。
『商業科は金融教育の宝庫』~長期型インターンシップで生きる力を養う~(PDF 653KB)
鹿児島県立霧島高等学校
新留 崇夫 教諭
高校商業科で行われている「キャリア教育分野」を中心とした長期の金融教育の実践をご紹介します。生徒は、2年次に地元観光客への「おもてなし活動」とインターンシップとしてホテルの客室清掃に従事する「ホテル実習」で実践を経験した後、外部講師による「金融経済教育講座」(2年次)と「ライフプランニング授業」(3年次)を受講し、総合的な金融教育を受けたうえで、進路指導に臨みます。
『中学校から会社をつくろう』~日本を背負い、世界と向き合う人材を育てる金融教育~(PDF 1,017KB)
埼玉県春日部市立中野中学校
小谷 勇人 教諭
中学校の公民で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。生徒たちは、オリジナル教材「中学校から会社をつくろう」を副教材として、体験的な起業を行いました。授業の中で実際に仮想の会社を作り、商品を製造し、販売会を開催しました。
じょうずに使おう物やお金~めざせ、買物名人~(PDF 670KB)
愛媛県松前町立岡田小学校
樋口 典子 教諭
小学校の家庭科で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。子どもたちは、各学年で道徳などさまざまな教科と関連付けて、お金や物の大切さや上手なお金の使い方を学びました。6年生では、下調べをし計画を立てた上で、修学旅行の買い物をしたり、調理実習でお弁当を作ったりする中で、生きたお金の使い方を実践しました。
『レシート』で学べる金融教育(PDF 459KB)
千葉県千葉市立新宿小学校
山﨑 二朗 教頭
小学校の家庭科で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。子どもたちは、レシートに記載されている項目をリストアップし、レシートからさまざまな気づきを得ました。また、レシートの改善点を話し合い、検討した結果を企業に提言として提出しました。レシートを使ったカリキュラムは、小学生向けのほか、中学生・高校生向けにも作成されています。
特別支援学級で「生きたお金」の金融教育を(PDF 550KB)
愛知県安城市立安城北中学校 非常勤講師
山中 みゆき 氏
特別支援学級で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。生徒たちは、夏休みの宿題やお買い物ゲームを通して、よく考えてお金を使うことや必要なものと欲しいものの違いについて学びました。
高校生の『ひとり立ち』を促す実践的な金融教育(PDF 484KB)
元新潟県立長岡向陵高等学校教諭
池山 純子 氏
高校の「家庭科」で行われた自立を支援するための金融教育と、教材「これであなたもひとり立ち~自立のためのWORKBOOK」「同・指導書」の誕生ストーリーをご紹介します。
「お金の役割」を考える金融教育の実践(PDF 432KB)
京都府 京都教育大学附属桃山小学校
池田 恭浩 教諭
小学校の「社会科」と「生活科」で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、仕事や物々交換について考えたり、買い物体験を通して「お金の三つの役割」を学びました。
教員養成のための金融教育の実践(PDF 498KB)
愛知県 椙山女学園大学 現代マネジメント学部
水野 英雄 准教授
教員を目指す大学生に対して行われている金融教育の取り組みをご紹介します。
学生たちは、株式投資をゲームにしたアクティブラーニング(体験型学習)を通して、楽しみながら経済理論と実学を同時に学びました。
高校生の発想・主導で学ぶ金融教育~『伝え・学ぶ』から『考え・行動する』金融教育へ~(PDF 417KB)
神奈川県立麻生総合高等学校
岩村 夏樹 教諭
高校の「課題研究」で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、「国際協力」と「金融教育」を融合したソーシャルビジネスの学習プログラムを通して、金融について学び、プレゼンや外部への提言を行いました。
地理的・歴史的分野に「溶け込ませた」金融教育の実践(PDF 511KB)
京都府京都市立伏見中学校
奥村 光太郎 教諭
中学校の「社会科」で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、地理や歴史の授業の中で金融関連の知識を蓄え、それらを土台に公民の授業では経済を学び、考える力を身につけました。
「需要と供給って何?」~子どものやる気を喚起する金融教育の単元開発~(PDF 441KB)
静岡県焼津市立大井川西小学校
殿岡 正英 教諭
小学校の「総合的な学習の時間」に行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、「需要と供給」について考え、地域のイベント「こども門前市」では販売やサービスを体験し、経済の仕組みについて理解を深めました。
高校生の描くライフプランと向き合う高校家庭科(PDF 397KB)
東京都立忍岡高等学校
高橋 靖子 教諭
高校の生活科学科の「家庭科」で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、消費者トラブルや家計管理などを学んだ上で、ライフプランを立ててみることで「理想」と「現実」を実感しました。
大学の教職課程における「金融教育」の指導法(PDF 415KB)
東京都 帝京大学教職大学院
小関 子 准教授
大学・大学院で小学校教諭を目指し学んでいる学生に対して行われている金融教育の指導法に関する取り組みをご紹介します。
学生たちは、自分の消費生活を深く見つめ、課題の深化と問題点の考察を行い、模擬授業によるプレゼンテーションを行いました。
マネー・コンピテンシー(お金に関する総合力)を育む単元開発(PDF 376KB)
大阪府豊中市立庄内南小学校
谷本 千保 教諭
小学校で行われた金融教育の基礎教育とも言える取り組みをご紹介します。
子どもたちは、お金によって巻き起こるさまざまな事象を疑似体験し、感情や子ども同士の人間関係の変化を記録し、振り返ることでお金について考えました。
大学における金融教育の実践授業
~仮想取引体験授業の有効性と課題~ (PDF 365KB)
東京都 上智大学経済学部
川西 諭 教授
大学の経済学部で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
学生たちは、仮想取引体験授業を通して、ゲーム感覚でファイナンスの知識を学び、経済理論を身につけました。
活きた金融教育を目指して
~地域と学ぶ経済の仕組み~ (PDF 491KB)
鳥取県 米子松蔭高等学校
塚本 保夫 教諭
高校の商業科の「総合実践」で行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、地域社会と連携したカリキュラムにより、身近な経済問題や地域経済について学び、お金の運用や進路について考えました。
キャリア教育で金融教育
~学校で社会で生きる力を養おう~ (PDF 485KB)
三重県津市立一身田中学校
中川 克巳 教諭
中学校の「総合的な学習」のなかで行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、地域社会と連携した起業体験、職業体験、職場訪問を通じて、実社会を経験しました。
「総合的な学習」のなかの金融教育
~「他人事」ではなく「自分事」として取り組むことで育つ「生きる力」~ (PDF 439KB)
兵庫県 武庫川女子大学
専任講師 藤本 勇二 先生
小学校の「総合的な学習」のなかで行われた金融教育の取り組みをご紹介します。
子どもたちは、主体的に授業に取り組み、「科学の祭典」というイベントを成功させました。
養護学校高等部における金融教育
― 「仕事をすること・お金を稼ぐこと」 ― (PDF 560KB)
神奈川県立平塚養護学校
中山 律子 教諭
養護学校の高等部で行われた進路教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、「作業学習」を通してモノづくりに取り組み、学習の最終目標である「販売」を経験しました。
近江商人の『三方よし』を学ぶ金融教育
― 生徒自主開発商品「オリジナル鞄」 ― (PDF 496KB)
滋賀県立大津商業高等学校
田村 光宏 教諭
高校の商業科で行われた“近江商人”の経営者精神を学ぶ金融教育の取り組みをご紹介します。
生徒たちは、ベンチャービジネスの企画から販売までを体験しました。
小学生からの金融教育への挑戦
― 年間カリキュラムに組み込む実践法 ― (PDF 453KB)
佐賀県唐津市立大良小学校
高橋 幸信 教頭
小学校の通常授業の中に「金融教育の視点」を取り入れた金融教育の取り組みをご紹介します。
6学年すべての年間カリキュラムで金融教育を実践しました。
校外に出て、社会の仕組みを学ぶ
― 木工製品の製作・販売を体験する金融教育 ― (PDF 501KB)
静岡県浜松市立佐久間中学校
原田 功 教頭
中学校の「技術・家庭」(選択教科)で行われた金融教育の授業をご紹介します。
「木工製品の製作・販売」により、学校内では体験できないミニ社会の仕組みを学びました。
小学生が米作り会社を設立
― 労働とその対価を得るしくみを体験して金銭感覚を培う金融教育 ― (PDF 501KB)
茨城県神栖市立横瀬小学校
山本 良信 教頭
小学校で行われた「米作り会社」の実践による金融教育の授業をご紹介します。
米の生産から販売までを手掛け、労働の対価として現金を得たことにより金銭感覚が身につきました。
高等学校・公民「現代社会」の金融教育
― 経済ニュースからアプローチする「金融経済学習」 ― (PDF 450KB)
神奈川県立海老名高等学校
梶ヶ谷 穣 教諭
高校の公民「現代社会」で行われた金融教育の授業をご紹介します。
経済ニュースを素材とした「考察させる学習」を実践し、金融教育公開授業を行いました。また、金融の仕組みや機能などについて学ぶ課外活動サークルを立ち上げました。
単利と複利の違いを知る学習
― 「金利」を身近に意識させる数学科の取り組み ― (PDF 459KB)
福岡県福津市立福間東中学校
阿部 泰治 教諭
中学校の数学科で行われた金融教育の授業をご紹介します。
電卓を使った利息の計算やグラフを用いた単利、複利の比較を行い、金利を関数的な視点で学びました。
「ひと」「もの」を大切にする心を育む体験学習
― 幼児期に身に付ける「社会性の芽」 ― (PDF 492KB)
新潟県燕市立燕西幼稚園
横田 和子 副園長
幼稚園で行われた金融教育の授業をご紹介します。
植物を育てる「栽培活動」、コンビニでの「買い物活動」、資源ゴミで工作をする「廃品利用活動」、草取りなどの「勤労活動」を体験しました。
子どもたちの個性が生きる金融教育
― ワカメ養殖、椎茸栽培などの地域の特産物をリンケージしながら ― (PDF 558KB)
徳島県阿南市立平島小学校
島村 孝 教諭
小学校の「総合的な学習の時間」で行われた金融教育の授業をご紹介します。
仮想の株式会社を設立し※地域と連携しながらのモノ作り、販売を体験しました。
※ 一部を除く
金銭トラブルから身を守ろう
― 地域住民の方にも伝わった授業の成果 ― (PDF 482KB)
熊本県立玉名高等学校
山形 隆 教諭
高校の商業科(課題研究・選択科目)で行われた金融教育の授業をご紹介します。
課題研究「金銭トラブルから身を守ろう」では研究発表会を、選択科目「経済活動と法」では金融教育公開授業を行いました。
賢い消費者になろうロールプレイング
― いろいろな販売方法を知り、適切な選択、購入の態度を身に付ける ― (PDF 397KB)
石川県能美市立根上中学校
朝倉 京子 教諭
中学校の技術・家庭科で行われた金融教育の授業をご紹介します。
自分たちで作ったシナリオを使い、販売方法をテーマとしたロールプレイングを体験しました。
家計のシミュレーションゲームと模擬商談(PDF 853KB)
東京都目黒区立目黒中央中学校
三枝 利多 教諭
中学校の社会科で行われた金融教育の授業をご紹介します。
楽しみながら考える家計のシミュレーションゲームと外部講師を招いた模擬商談を体験しました。
本コーナーは、金融広報中央委員会発行の「くらし塾 きんゆう塾『金融教育の現場レポート』」を転載しています。
上記の方々の肩書き等は、発行当時のものであり、現在とは異なっている場合があります。あらかじめご了承ください。