わたしを守る「生命保険」
2. 上手に選ぼう
(8) 保険会社の安全度をチェック
1. (5) では、生命保険会社が破綻するリスクがあること、破綻しても保険契約者を保護する仕組みがあることをお話しました。
1. (5) 保険会社がつぶれても「契約者保護機構」が守ってくれる
しかし、なるべく保険会社の破綻に遭わないために、あらかじめ保険会社の経営の安全度をチェックしましょう。契約する前に、保険会社のウェブサイトや比較サイトで、「ソルベンシー・マージン(支払余力)」や「格付け会社の評価」を確認しましょう。
ソルベンシー・マージン
保険会社の経営の安全度を知る「ものさし」としてよく知られているのは、「ソルベンシー・マージン比率」です。一般にこの比率が「200%未満になると経営が危険な状態」とされ、「400%以上の会社なら安心」といわれています。「ソルベンシー・マージン比率」は、保険会社のディスクロージャー誌、およびウェブサイトに掲載されています。
格付け会社の評価
世界の格付け会社(国や企業の債券、企業の経営状態などを評価する会社)の評価も参考になります。代表的な格付会社には、アメリカの「スタンダード&プアーズ(S&P)」社や「ムーディーズ」社、日本の「格付投資情報センター(R&I)」などがあります。
S&P社は、格付け(保険財務力格付け)を最高ランク「AAA」から最低ランク「D」まで10段階に評価(さらに「AA」から「CCC」までの格付けには、それぞれに「+」や「-」が加わる)しており、一般に「BBB-」以上は「保険会社が保険契約債務を履行する能力は良好」とされています。また、ムーディーズ社やR&Iもほぼ同様の格付けを行っています。