金融教育プログラム-社会の中で生きる力を育む授業とは-
(2023年10月改訂版)
6.指導計画例及び教材
(1)指導計画例
「知るぽると」ホームページでは、金融教育をより効果的に進めるための指導計画例を掲載している。
このページにおいては、金融広報中央委員会において収集した実践事例や作成した指導計画例のほか、厚生労働省や金融経済教育を推進する研究会(事務局:日本証券業協会)等、他の官庁・団体が作成、公表したものも併せて、学校段階別、教科別、金融教育の分野別に検索することができる。同ページに掲載する指導計画例については、新たに見いだされた優れた実践事例などを順次追加していく予定である。また、指導計画例の形式に限定せず、優れた実践の事例を紹介する記事等も掲載する。金融教育を実践するに当たり、是非参考としていただきたい。
これらの指導計画例を参考として実際の指導計画を作成する際には、地域性や児童生徒の状況などを加味し、題材の目標や学習内容、教材、ワークシート等について適宜修正、追加、取捨選択を行って、児童生徒の実情に合った授業を組成することが重要である。また、これらの指導計画例に含まれるアイデアや工夫を取り入れることも効果的である。さらに、同一学校段階の指導計画例だけでなく、他の学校段階の指導計画例も参考にすることが期待される。
なお、学校教育現場におけるICT化が急速に進展する中、これを有効に活用した実践の事例は未だ数が少ないのが実情である。金融教育は、例えば児童生徒の発案やアイデアを共有することや、家計管理や生活設計の授業において表計算ソフトや外部の団体が提供するシミュレーションサイトを利用することなど、児童生徒に配付されているICT端末(1人1台端末)を活用することによって効率的・効果的に授業を進められる可能性が大きい分野と考えられる。今後、そうしたICT化の工夫を取り入れた実践事例が増えていくことも期待されるところである。
(2)教材
金融広報中央委員会をはじめ、様々な官庁・団体が、金融教育に関連する教材を作成、公表している。「知るぽると」ホームページの「お金の知恵を学ぶリンク集 〜金融学習ナビゲーター〜」では、公表された教材を、学校段階別、金融教育の分野別、作成団体別に検索することができる。指導計画の作成に当たり、参考となる教材を探す上で有効なツールであるため、是非活用されたい。