金融教育公開授業
2021年度 金融教育公開授業
青森県金融広報委員会
五所川原商業高等学校
金融広報中央委員会
青森の実施報告
「金融教育公開授業 in 青森(五所川原商業高等学校)」(11月24日開催)
五所川原商業高等学校は、全校生徒約230名の男女共学で、2023年に創立70周年を迎えます。多様化する社会の変化に対応し、活躍できる人材の育成をめざし、日々学習活動に取り組んでいます。
11月24日(水)に金融教育公開授業を開催し、3年生を対象にした公開授業と、全校生徒を対象とした杉村太蔵氏によるオンライン講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「ライフプランから学ぶ!生きる金融リテラシー」と題して、生徒たちはグループに分かれ、30代の人生を想定し、マネープランゲームを体験しました。各ライフイベント(結婚する/しない等)において、ランダムに選んだカードに書かれた選択をし、これにより生じる収入や支出の試算、お金を使うことで得られる豊かさを数値化した「思い出ポイント」を記録しました。30代終了時点での貯蓄額と思い出ポイントの合算を算出し、自分の人生のお金の使い方についてグループで話し合いました。
生徒たちは今回のゲームで、お金は人生を豊かにする道具であると同時に、お金に振り回されない人生を送るためには金融知識や計画的なマネープランが必要であることを学習し、未来のための備えと現在の生活の豊かさを両立できる最適なお金の使い方について考えました。
2.研究発表会
金融教育研究校の委嘱を受けた背景は、商業科教育は、会計・流通ビジネス・情報など企業部門にフォーカスした学習が中心で、家計部門の学習が手薄になりがちであることと、成年年齢の引き下げに問題意識を持ったことです。
金融セミナーを10回実施し、金融リテラシーを身につける学習をしてきました。セミナー後のアンケートで、生徒からは、お金との向き合い方、契約や保険等なじみのない知識や仕組みを理解することの重要性、成年年齢引き下げによって得られる権利や責任について「勉強になった」との回答が得られました。今後、ライフスタイル・社会情勢・消費活動が変化・多様化し続ける中で、今回学習したことが活かされるよう期待しています。
3.プログラム
- 13:05~13:10
- 開会挨拶
五所川原商業高等学校校長 下山美智子 - 13:10~13:55
- 公開授業
「ライフプランから学ぶ!生きる金融リテラシー」(3年生 商業科) - 14:00~14:15
- 研究発表会
「金融教育の取組みと成果」
発表者:五所川原商業高等学校教諭 野宮大嗣 - 14:20~15:20
- 講演「お金について考えよう~タイゾーの金融経済「超」入門~」
講師:杉村太蔵氏 - 15:20~15:25
- 閉会挨拶
青森県金融広報委員会副会長(日本銀行青森支店長) 森本喜和