金融教育公開授業
2020年度 金融教育公開授業
広島県金融広報委員会
広島県立呉商業高等学校
金融広報中央委員会
広島の実施報告
「金融教育公開授業 in 広島(呉商業高等学校)」(11月4日開催)
呉商業高等学校は、昭和32年に開校し創立64年目を迎えました。「誠実」「勤労」「叡智」の校訓のもと、商業高校として時代の変化に応じた教育を実践しています。
現在、商業科、会計科、情報処理科の3つの学科を設置し、「ビジネス界に貢献でき、地域社会で活躍できる人材を育成する」という使命を果たすべく、日々取り組んでいます。
本校では生徒が模擬「株式会社 呉商」という会社を作り、「呉商フェスタ」という行事で販売実習を行う活動だけではなく、年間を通して模擬株式会社を運営して販売を行うなど、地域に貢献する場があります。
今年度の1年生から、生徒全員がパソコンを所持・活用し、「ビジネス探究プログラム」での学習を始めました。プロジェクト学習と位置付けられるこのプログラムは、多様化する経済社会に対応できる主体的・協同的・創造的な力を身につけた未来のリーダーを育成することを目指しています。仲間との意見交換をベースに、自分の歩みを振り返り、呉商業高等学校で何を学びどんな自分になりたいかを考え、社会全体にも目を向けて社会の課題と解決策を仲間と協力して考えています。
11月4日(水)に金融教育公開授業を開催し、2年生・3年生を対象とした公開授業と加賀屋克美氏による講演会を行いました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、2年生が聴講する体育館での講演会を、テレビ会議システムにより1年生・3年生の各教室に中継するなどの対策を講じました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
これまでの授業では、金融の動きや仕組みに関する内容を学び、本校の販売実習「呉商フェスタ」の活動においてコストを意識した合理的な判断ができるように学習を進めてきました。公開授業では、「呉商フェスタ」の内容を題材に、販売促進や広報活動での効果的な方法を考えました。
(1)「広報の社会的役割」
広報の意義と社会的役割について学習しました。実際の広告や、虚偽広告・誇大広告について各自が調査したことをペアになって確認したうえで、調査内容をクラス全体で共有し、社会にどのような影響を与えるのかを考えました。効果的な広告とはどのようなものかについて理解を深め、グループで「呉商フェスタ」を宣伝する広告を作成しました。広告は社会に大きく貢献し、日常生活に必要不可欠なものであることを学びました。
(2)「時代に即した販売促進」
ダイレクト・マーケティングを効果的に行うための仕組みについて学習しました。新しいメディアによる販売促進や新しい方法による販売促進について、ペアで調査活動を行い、ICT機器を活用し調査内容をクラス全体で共有しました。その場だけでなく、長期的に顧客とコミュニケーションを図ることが大切であることなど、社会とも関連づけながら正しい販売促進の在り方について学びました。
2.講演会
加賀屋克美氏から「日米のディズニーで学んだ最高のサービス」と題する講演が行われました。初めに、ディズニーランドのアトラクションの船長を実演されました。続いてディズニーランドで働いた体験や、実際に働くことの大変さなどをお話しくださいました。どのような場面でもおもてなしの気持ちを持つことなど、学校生活の中でも始められる取り組みを教えてくださいました。息子から母親に宛てた手紙のお話を通じて、感謝の気持ちを伝えることの大切さも学ぶことができました。
生徒からは「自分から気持ちの良い挨拶をするだけで明るいオーラがまとえるのなら、ぜひこれからも継続してやっていきたいと思った」「仕事上だけでなく普段から相手をもてなす気持ちでいようと思った」など、日々の学校生活につながる前向きな感想が多数寄せられました。
3.プログラム
- 10:00~10:50
- 公開授業
(1)「広報の社会的役割」(2年生 商業科・マーケティング)
(2)「時代に即した販売促進」(3年生 商業科・広告と販売促進) - 11:05~11:10
- 開会挨拶
広島県立呉商業高等学校校長 高村聖悟 - 11:10~12:40
- 講演「日米のディズニーで学んだ最高のサービス」
講師:加賀屋克美氏 - 12:40~12:45
- 生徒代表 お礼のことば
- 12:45~12:50
- 閉会挨拶
広島県金融広報委員会事務局長 伊村宏樹